20101123

フィルムとデジタル

先週デジタルの一眼レフを購入して、これでデジタルカメラは4台となった。
元々ぼくはフィルムで撮影して、暗室で手焼きプリントするのが大好きだった。もちろん今でもそれは変わらない。
プリントされた控えめな発色や粒子が見えるザラザラした感触、何より焼き付けた写真を現像機に入れて完成するまで出来上がりが見れないのでドキドキしながら待つことになる。理想通りの色合いならむちゃくちゃ嬉しいし、期待はずれならもう一度同じ作業をいちからしなければならない。
うまく行かない日は、1日頑張っても10枚しかプリントできなかったりしながらも、1枚の写真とじっくり対話できるのが手焼きの良い所だと思う。
だからといってデジタルを否定する気持ちは全くない。
フィルム交換が不要なデジタル撮影は、無駄な手間がない分シャッターを切ることに集中できるし、現像代が不要なので撮影枚数を気にすることもない。撮りたいと思った瞬間に何枚でも好きなだけ撮ることができる。また、僕が持つデジタルカメラはフィルムでは考えられなかった暗い条件でも撮影可能で、例えば月明かりの下でも鮮明な画像を撮ることができる。それは今までの写真の撮り方を根本的に変えるような画期的なできごとで、フィルムでは不可能だった薄暗い中での雰囲気を生かした写真が簡単に撮れるようになった。
このところ、フィルムの良さとデジタルの良さを生かしたアルバムを作れたら面白いのではないかといつも考えている。
日差しがあるシーンは透明感を生かしやすいフィルムで手焼きして、薄暗い場所はデジタルで雰囲気を生かして。
それで、一日の空気がより伝わる1冊ができるのなら、フィルム・デジタルどちらかに固執する必要はない。
ただプリントを見てみると、やはりぼくは手焼きプリントが一番好きだ。
カワタヨウスケ
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上の2枚はフィルムで撮影した写真。光が十分にある場所では抜群に雰囲気のある写真を撮ることができます。
下の2枚はデジタル。暗い場所でもフラッシュなしで撮影できる長所を生かして撮りました。