20070611

ホタルを見る

我が家の近くに夙川という川が流れていて、この川は春は桜がきれいだし、その後はカルガモの親子を見ることができたり、夏にはザリガニを捕ることができたりと、スバラシク自然を満喫できる場所です。
しばらく前に、この川にホタルがいるということを人づてに聞いて、今日妻と娘を連れて見に行ってきた。
ぼくは生まれてからずっとアスファルトとコンクリートに囲まれて生きてきたので、ホタルなんて山の奥の清流に行かなければ見ることのできない、ある意味“おとぎ話のなかの生き物”といったイメージがあり、「よし!今からホタルを見に行くぜ!!」と夕食後、家族の前で宣言したのだけど、内心「ホンマに夙川にホタルいるんかな?」って半信半疑。
そして半信半疑(いや疑が8割くらいだった・・)のまま出発。
家から10分も歩けば夙川で、川沿いをどこやどこやと探していると、人が多く集まっている場所を発見。急いで駆けつけてみると、控えめな緑の光。いましたよ。見つけましたよ。
多い数ではないけれど、ゆっくりと飛んで、ゆっくりと燈ったり消えたりする光。さっきまで眠そうにしていた娘(二歳)もホタルが何なのか分かったのか急に元気になりその辺を走り回っている。おいおい、真っ暗なんやから川に落ちないように気を付けなさい。
川原には2.30人の人がホタル見物に来ていて、ゆっくり歩いたり、座ってみたりと思い思いのスタイルでホタルを楽しんでいる。
こんな場所では知らない人同士でもフレンドリーで、小学生くらいの子供の手に乗ったホタルを皆で見せてもらったり、「君の後ろにホタルが飛んでるぞ!」って初対面のオッちゃんに教えてもらったりで、日本中にホタルがいれば犯罪やいじめも無くなるように思えてくる。
川原に三人並んで座ってみると蒸し暑い中にも涼しい風が吹いて、とっても気持ち良く、顔のすぐ側を緑の光が通り過ぎたり、まったく夢のような時間。普段の生活の場すぐ近くにこんな素晴らしい場所があるなんて、ホタルを見ることが出来るなんて・・・
そう思って、緑の光を眼で追った6月の夜。
今日はとっても幸福。