20090925

何を考えて生きているか

世間で社長と呼ばれる、同年代のオトコと会うことになった。
今続けている事業の事、進めて行くプロシェクトの話。
まるで講演会のように、テーブルの向こうのオトコはカルボナーラを喰いながらはさまざまな野望、展望を口にする。
みなぎるバイタリティー。口の端にはスパゲティー。
こんなタイプの人が社長となって、社会での取り決めが進んで行くのだろうか。
彼は言った。
「ぼくは社会人になって勉強のために3年間、修行のために3年間やって来ました。その上で好きな事をやろうと決意したんです。
すばらしき人生設計。事業を大きくするという目標に向かって邁進しているようだ。
ぼくは社会人になって、「自分とは何だ」というところから始まった。「自分が撮らなければならない写真って何だ。」「自分にしか撮れない写真ってなんだ。」「目の前のお客様に喜んで貰える写真って何だ」思えば毎日そう問い続けている。
酒を飲んでいる時も、パーマをあてている時も。
その答えが出たかどうかは別にして、ぼくの誇りは、そんな気持ちで毎回撮影に向かうってことだ。
ぼくは、いつまでたっても今の事業を大きくしないだろう(そんな事には興味がないけれど)し、良い車にも乗れないだろう(ホントは乗ってみたい気はあるけれど)。
だけど、今以上に良い写真が撮れるだろう。今以上にお客様にも喜んで貰えるだろう。
それで十分だ。大満足だ。
ぼくが生きている意味はそこにあるということを、決して忘れない。