20210824

ケープ・ライトの手焼きプリント

こんにちは。スタッフの明田です。

今回は、ケープ・ライトがアルバム作成で行っている“手焼きプリント”について

ご紹介していきたいと思います。

 

普段はデジタルカメラで撮影し、パソコンで画像処理→デジタル出力をして

みなさまにアルバムとしてお届けしています。

ですが、ケープ・ライトではフィルムで撮影し、現像された“ネガフィルム”を

暗室で一枚一枚プリントしてアルバムとしてお届けすることも行っています。

こうして作られた一枚を“手焼きプリント”と呼びます。

 

それでは、私たちがどんな流れで一枚を完成させているのかをお伝えしていきます!

 

 

 

このカラーネガフィルムからプリントしたいコマを選び

引き伸ばし機と呼ばれる機械にセットします。

 

 

 

 

セットできたら部屋を暗くして、印画紙と呼ばれる紙にネガを通した光を当てていきます。

この印画紙は光に反応して画像を作るので、明るい場所で開けてしまうと、後は捨てるだけのただの紙切れになります!(涙)

 

ちなみにカラー暗室の“暗い部屋”はどんな光も許さない“完全暗室”なので、文字通り手探りで作業を進めます。

 

 

 

 

 

光を当て終わったら、自動現像機の中に入れます。この機械の中の三種類の液につけることで現像処理をおこなっています。

2,3分ほどで右の画像のように出てきます。ちゃんと出来ているかな、とドキドキする瞬間です。

 

ここまで処理が終われば、この紙は光に当てても大丈夫です!

 

 

 

 

 

出てきたプリントを5分ほど水洗して、乾燥させます。

ここで好みの色味、明るさでなかったら、もう一度調整し、プリントしなおします。

 

この作業を何回も繰り返して、ようやく一枚のお写真が完成です!!!

一枚を仕上げるのに30分はかかります。

 

 

 

 

 

 

例として、このお写真が完成するまでの流れです。

これくらい手作業を重ねたからこそ、一枚一枚にとても愛着が湧いてきます。

 

 

 

 

 

今回はプライベートの写真と違って、プリントにいつも以上に気を遣い、緊張感のある作業でした。

そして、真っ暗な中で紙に当てられた像をただ見つめる時間を思うと、やっぱり暗室が好きだなと思いました。

一枚のプリントを完成させるのに、時間もコストもかかるので

デジタル時代の今、この手焼きプリントを今でも続けている人や企業は本当に少ないです。

それでも続けるのは、手焼きプリントが好きだから。暗室作業が好きだから。

多くの人に、あたたかくてとても繊細な手焼きの魅力を知ってもらいたいから。

これからも、みなさまにたった一つのアルバムをお届けできますよう頑張ってまいります。

 

 

一生大切にされるご結婚式のアルバムに、ぜひケープ・ライトの手焼きプリントをご検討ください。

 

明田果純