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20120106

カメラマンという生き方に胸を張る

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おはようございます。
お正月休みも終わり、すっかり仕事モードになってきました。
じっくり休暇を取ったおかげで頭の中はフレッシュな状態。今年は新たな仕事にもどんどんチャレンジして行きたいと考えています。
今年頑張る為にも、昨年の撮影での忘れられない出来事を綴ります。少し長いですがお付き合い下さい。
昨年は3月の震災後、非常に動揺しました。
ただただテレビの映像を眺めるだけで悲しく、なにもできない自分の無力感を抱え込みました。
(ぼくの実家は95年の阪神大震災で全壊しました。瓦礫の中の生活を余儀なくされて災害の悲惨さはよく分かっていたつもりでも、今回の震災はあまりにも酷すぎました)
震災後、消防士の知人は被災地に何度も派遣されたり、美容師の友人はチームを組んでチャリティーカットをして回ったり、みんな自分のできることで被災地のチカラになろうと懸命でした。
カメラマンはチカラになれるだろうか。写真を撮ることで貢献できることってあるのかな?でも何かやらなければいけない・・・無力感と焦燥感を持って長い期間過ごしました。
半年以上にわたって抱えていたそんなもやもやが薄らぐ日がある日やって来ました。
きっかけを与えてくれたのは、友人の美容師スズキさんの後輩、カイヘイくんとフィアンセ、カンナさんの入籍の撮影でした。
11月11日入籍日の朝、待ち合わせに現れたのはカイヘイ君ただ1人。
「河田さん、じつはまだプロポーズしていないので入籍前にプロポーズして花束渡したいんですよ。」
そんな話があって、僕たちは雨朝、早くから店を開けている花屋を探しました。ようやく見つけた花屋で年齢の数分のバラで花束を作って貰い(この日はカンナさんのバースデーでもありました)
その後、プロポーズする場所を探しました。
「雨が降っているので屋内じゃないとだめかな?」
「でも市役所の中って言うのも人が多いし照れますよ・・」
なんて迷いつつ車を走らせ、ようやく市役所駐車場にある公園のバス停に決定。
これで一通りサプライズプロポーズの準備は整ったのですが、カンナさんとの約束の時間は1時間以上もオーバー。
さすがに大切な日に1時間も遅刻されたら誰だって怒りますよね。
車に乗り込むカンナさんにカイヘイ君は
「ごめんごめん、河田さんが寝坊しちゃって・・」
なんと遅刻したのは僕が寝坊したという理由になっちゃって後の座席からキツイ視線を感じつつ、プロポーズ予定の公園へ到着しました。
打合せ通り、ぼくが隠し持っていた紙袋からカイヘイ君が花束を出してカンナさんに向き合います。
何が始まるのか察したカンナさんのハッとした表情。頬を伝う涙。
普段饒舌なカイヘイ君はゆっくりと言葉を選んでカンナさんにプロポーズをします。
決して視線を離さないふたり。
時間は止まったようで車や雨の音もまったく聞こえてきません。カイヘイ君とカンナさん、そしてカメラマンのぼくの3人だけがこの世界にいるような感覚。
「カイヘイ君頑張れ!シッカリ決めろ!!」
そう心の中で叫びながらぼくのカメラを持つ手は震える。涙がたまる。
プロポーズにカンナさんが応える。カイヘイ君が準備していた婚約指輪をカンナさんの指に差し入れる。
ぼくは夢中でシャッターを切る。
こんな大事な瞬間に立ち会えるなんてカメラマンで良かった。心の底からそう思えた瞬間でした。
ふたりは少し照れた、でもキラキラした表情で市役所へ入籍へ向かいます。
手続きを待つ間、何度も声を掛けてくれました。
「河田さん、ありがとうございます。河田さんにいてもらって良かった。」
その言葉は今でも胸に刻まれています。カメラマンにしかできないことが見えました。この撮影で鮮明に。
2人にとって一生記憶に残るであろうプロポーズ
写真に撮らなければあの瞬間は思い出の中にしか残らなかっただろうし、出来上がった写真は大切に2人のそばに仕舞われて、何度も見返すことになるでしょう。
60歳になっても、80歳になっても
「あの時のプロポーズ嬉しかったわ」
「いやあ緊張した。遅刻してしまってカンナの顔怖かったから~」
なんて話しながら・・
家族の歴史の始まりを撮影出来る仕事、最高です。生きてて良かった。カメラマンになって良かった。
そう再認識できた撮影でした。
カイヘイ君、カンナさんありがとう。
ふたりのおかげで、ぼくはこれからも胸を張ってカメラマンとして生きて行きます。
河田洋祐
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プロポーズの準備は整った。それにしても緊張する!
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カイヘイ君に向けたカンナさんの眼がとても良い
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周囲の雑音が一切聞こえなくなった瞬間。ぼくの眼からも涙があふれた
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「カンナ泣くなや!」って声を掛かるカイヘイ君。この表情大好きだ
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ようやくホッとして
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「一刻も早く入籍しよう!!」
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ついでに貰った離婚届はお守り代わり
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カイヘイ君、カンナさんありがとうございました!!