20071019

その結婚式は誰のモノか?

このところ、秋のウェディング・シーズンの真っ只中で結婚式に向けての打ち合わせや本番の撮影が続いています。
多い方だと会うのが3度目、4度目になって、お互い友人のように打ち解けて話すこともしばしば。実際の結婚式は一日で終わってしまうけど、ぼくはそれまでにコミュニケーションを重ねることが大切だと考えています。
一緒に結婚準備について考えてみたり、演出のアイデアを話し合ったり、お酒を飲みながら他愛もない話で大笑いしたり。本音で話す中で、時には式場などへの不安や不満を聞くこともあります。
そして、そのような話の中から、自分の考えがお客様の意向とズレていて修正しなければならないと気付く時があります。
式場のスタッフの方々、司会者、もちろんフォトグラファーも職業としてウェディングに関わる人達が共有する業界内の常識と、お客様が思い描く自らのウェディング。この二つに隔たりがあれば、お客様に満足頂ける結婚式はできないでしょう。
どの世界もそうだけど
お客様にはお客様の論理があり
ウェディング業界にはウェディング業界の論理がある。
重要なのはいかにウェディング業界で生きる人達がお客様の考えに寄り添えるか、という事です。
内側ばかり見ていると、お客様の顔をじっくり見ることはできません。
だからぼくは、お客様と話をする時間を大切にしたい。
一緒に大笑いする時間、お酒を飲む時間を大切にしたい。
そしてお客様の思い入れに寄り添って撮影に臨む。
この仕事に関して、ぼくは自分の論理にこだわらない。
主役は花婿と花嫁なのだから。