20080316

結納とミュージカル

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何だかものすごく濃密な一日だった。その事を手短に書こうと思う。
ぼくの友人でフルート奏者のオーツカさんという女性がいる。エネルギッシュでいつも刺激を与えてもらう素敵な友人だ。そんなオーツカさんが結婚することになり、本日結納の日を迎えた。
実は結納の撮影は今日が初めて。いくらカメラマンという職業だとはいえ、人の家に上がりこんで緊張して引きつった人たちの写真を無遠慮に撮るのは勇気がいる。そんな心配をしていた。だけどいざ蓋を開けてみれば皆緊張していたのは「本日はお日柄も良く・・・。」で始まった最初の数分だけで、あとはザックバランに話が行き交い朗らかな空気になった。
お日柄もよろし、外で記念写真など沢山撮って、オーツカさんも旦那さんのアンドウさんもお父さんお母さんもぼくだって楽しい。オーツカ家にあったビデオカメラを勝手に回したりして、わいわい楽しんだ。素敵な家族だ。結婚してからもこんな雰囲気で楽しい家庭になるんだろうな、と想像できる。
友人として「オーツカさん、良い旦那さん見つけたね!!」って心から祝福します。オメデトウ!!
そんな余韻を持ったまま尼崎のオーツカ家を後にして高石へと向かった。高石市の劇団アプラの公演の撮影を撮る為に。
アプラの撮影は今回で5回目になる。出演者はもちろん、裏方で支えるスタッフの人たちや観客まで強い団結があって、公演は毎回とても盛り上がる。今回は泣かせる芝居だった。撮りながら泣けてくる。そして少し笑える。2時間の公演中、ずっとずっとシャッターを切り続けた。指が痛い。
出演者は100パーセント以上の力を出し切ったと思う。それは観客からの鳴り止まない拍手を聞くとわかる。ぼくはただシャッターを押すだけで、出演者でもスタッフでもない。なのに心の中に湧いてくる達成感は何なんだろう。とても清清しい気持ちにさせられる。
本当に嬉しい。こんな公演を撮れるなんて。
まっさらな心で僕は家へ帰る。明日からは何でも出来るような気がする。オーツカさんの結納とアプラのミュージカル。何のつながりもないモノだけど、このふたつの撮影をさせてもらったことで大げさに言えば明日からの生き方が変わるかも知れない。
そんな濃密だったこの一日。今日会ったすべての人にありがとう!!
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